東京エレクトロンって何の会社?年収は?勤続年数、働きやすさは?

東京エレクトロンってどんな会社? 製造業
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今回は、半導体製造装置の製造大手である東京エレクトロン株式会社について、有価証券報告書をザクっと読み解いていきたいと思います。

売上は2023年3月期で約2兆2千億円時価総額は2023年7月現在で9兆円、半導体製造装置の一部工程で大きな世界シェアを持っています。

所長M
所長M

昨今は、半導体不足が叫ばれて久しいですが、今のIT技術の屋台骨の一部を担ってきた会社ですね。

Y子
Y子

AIもどんどん出てきていますし、半導体を作る機械を作っている会社はますます忙しくなりそうですね~

今回みていく東京エレクトロンの有価証券報告書はこちらから。

事業内容について

有価証券報告書(2023年3月期)から、【事業の内容】をみると、『エレクトロニクス技術を利用した半導体製造装置及びFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置の開発・製造・販売・保守サービスを主な事業の内容としております。』とされています。

有価証券報告書 事業の内容より
所長M
所長M

9兆円の事業会社としては非常にシンプルで、グループ会社数も少ないですね。

Y子
Y子

逆に半導体一本でここまで売上があるのがすごいです。

所長M
所長M

では セグメント の数字から見ていきましょうか。

有価証券報告書 セグメント情報より①
所長M
所長M

セグメント情報に合わせて、相手先別の売上開示されていますので、こちらも一緒にみていきます。

有価証券報告書 セグメント情報より②
Y子
Y子

半導体製造装置の利益がものすごいですね。
利益率が30%以上あります。

所長M
所長M

半導体不足や将来性もあって、高い利益率をキープしているようですね。

ただ設備投資もものすごくて、特に研究開発費用がかかるビジネスです。

Y子
Y子

販売先はIntelやサムスンなどはわかりやすいです。PCやスマホ向けですよね!

所長M
所長M

二つ目のTaiwan Semiconductor・・も「TSMC」といえば分かる人も多いかもしれない。
熊本に工場を立ち上げるニュースは全国紙でもニュースになってましたね。
ものすごくざっくり言えば、iPhoneやiPad向けの半導体を作ってる会社だね。

Y子
Y子

なるほど!納得ですね~

所長M
所長M

売上はこの10年で3倍になっていて、株価も足元で大きく伸ばしていますね。

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平均年収、平均勤続年数は?

有価証券報告書には【従業員の状況】を記載する項目があります。
平均年齢や勤続年数、給与なども開示されています。

所長M
所長M

平均年齢や勤続年数、給与は親会社の情報のみが開示されています。
グループ会社は含まれていません。

有価証券報告書 従業員の状況より
Y子
Y子

規模に応じて、ほとんどが半導体製造装置セグメントに人がたくさんいますね。
平均給与が1300万円とは・・!勤続年数も長くて、これは満足度も高そうです!

所長M
所長M

子会社は主に製造機能を担っていて、本社との交流も多くあるのではと想像しますね。
待遇も良くしないと人材確保も難しいというのも、給与が高い理由かもしれません。

Y子
Y子

これは就職活動でも人気の企業なのでは・・?
と思ってマイナビの人気ランキングをみてみたけど、そんなに上位でもないんですね。

所長M
所長M

やっぱり相対的に知名度が低いのは要因の一つでしょうね。
小売りや商社のように誰もが知っている会社ではないでしょうから。

女性の働きやすさ

所長M
所長M

最後に、女性の働きやすさの指標についてみてみましょう。

上場会社は有価証券報告書に
・管理職に占める女性労働者の割合
・男性労働者の育児休業取得率
・労働者の男女の賃金の差異
 などを記載する義務があります。(2023/3期より義務化)

所長M
所長M

早速見てみましょう

所長M
所長M

メーカーにありがちですが、女性管理職の割合は高いとは言えないですね。
ただし、具体的な目標値を開示しているので、今後は増えていくものと思います。

Y子
Y子

賃金格差もなかなか生々しいですね。。
管理職が男性が多いから、必然的にそうなってしまっているのか・・

所長M
所長M

メーカーだと、転勤や工場夜勤など、女性にとっては難しい状況もあるのだと思います。
ただ、これからの人材競争の時代にあって、格差も小さくなっていくでしょうね。

そうでないと投資家や市場に評価されないという仕組みになりつつあります。

終わりに

 今回取り上げた東京エレクトロンについては、今後も成長が期待される分野で大きなマーケットシェアを持つことから、まだまだ成長余地のある会社の一つでしょう。

所長M
所長M

とはいえ、特に技術の進化、変化のスピードが速い分野ですから、今後も安泰とは言い切れません

女性活躍も含め、変化を続けてマーケットリーダーのポジションをキープしてもらいたいですね。

当記事が、多くの会社を知る一助になれば幸いです。

日進月歩。

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