大和ハウスって何の会社?年収、勤続年数は?働きやすさは?

建築・土木
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今回は、建設業界の巨人、大和ハウス工業株式会社について有価証券報告書をザクっと読み解いていきたいと思います。
時価総額は、2023年9月現在で2兆6千億円売上高は2023年3月期で4兆9千億円と、日本を代表する巨大企業の一つでしょう。最近は「ダイワマン」のCMもよく見ますよね。

Y子
Y子

俳優の西島さんがカッコイイCMですよね~

所長M
所長M

大和ハウスというと、戸建てをイメージされると思いますが、実はもっと大きなビジネスを展開されています。

今回みていく大和ハウス工業株式会社の有価証券報告書はこちらから。

HPより【社名の由来】

「大和」は創業者の出身地・奈良県の旧国名からとったものです。

「ヤマト」ではなく「ダイワ」と読ませたのは「大いなる和をもって経営に当たりたい」という意味を持たせるため、また「ハウス工業」は建築物を工業化しようという創業理念を示しています。

Y子
Y子

創業時の社名が変わらずに残っているのもすごいですね!

創業時の写真を見ると、町工場の一つだったのに、売上4兆円にまでなるなんて、想像できない・・

事業内容について

有価証券報告書(2023年3月期)をみると【事業の内容】は、『戸建住宅、賃貸住宅、マンション、商業施設、事業施設、環境エネルギー及びその他の7事業を主として行っており、生活基盤産業への総合的な事業を展開しております。』とされています。

所長M
所長M

「事業施設」は、物流センターや医療介護施設の開発・建設、運営、管理ですね。
「環境エネルギー」は、再生エネルギー発電施設の建設、運営や売電も行っています。
そのほかにはリゾート施設の運営など、幅広くビジネスを展開しています。

Y子
Y子

戸建ての建設だけではないんですね~

所長M
所長M

事業系統図は結構珍しいマトリックス表示になっていますね。
建てるだけではなく、運営・管理や再生まで含めてカバーしています。

事業系統図・・・有価証券報告書では企業グループの商流が図として記載されています。ここで大まかな商流とグループ会社の機能を理解することができます。

業績について

Y子
Y子

規模が大きいので セグメント でそれぞれの規模感をみればいいですね~

セグメント・・・各社の営む事業領域のようなもの。有価証券報告書ではセグメント別の業績を記載する必要があり、どの事業が成長しているかなどを把握することができます。

Y子
Y子

戸建てよりも、商業施設や事業施設の方が売上が大きいんですね。あとマンションも結構あるのが意外でした。

所長M
所長M

特徴としては、大和ハウス工業は、国内での売上が90%を超えています。

これほどの規模の会社では海外進出も進んでいきそうなものですが、内需でこれだけの売上を作るというのはすごいことです。

Y子
Y子

「大和」の名前は伊達ではありませんね。

年収、平均勤続年数は?

有価証券報告書には【従業員の状況】を記載する項目があります。
平均年齢や勤続年数、給与なども開示されています。

所長M
所長M

平均年齢や勤続年数、給与は親会社の情報のみが開示されています。
グループ会社は含まれていません。

Y子
Y子

グループ全体で4万9千人の従業員、うち本社(提出会社)が1万6千人だから、4分の3くらいが子会社勤務ですね。

M所長
M所長

子会社といっても、かなり大きな子会社が多いね。普通に上場していてもおかしくない規模の子会社もたくさん傘下にあります。

Y子
Y子

気になる給与ですが、さすがの高収入ですね・・。

1千万円越えもそう遠くないですね・・

働きやすさ

所長M
所長M

最後に、女性の働きやすさの指標についてみてみましょう。

上場会社は有価証券報告書に
・管理職に占める女性労働者の割合
・男性労働者の育児休業取得率
・労働者の男女の賃金の差異
 などを記載する義務があります。(2023/3期より義務化)

Y子
Y子

女性管理職比率が5.2%は、業種を考えると多いほうですよね。

男性の育児休業取得率は62%はこれから伸びていくのかな??

賃金差異が61.3%ってことは、女性は男性の半分しかもらっていないということ?

所長M
所長M

「性別にかかわらず同一の報酬体系」とあるので、やっぱり女性の勤続年数が男性に比較すると短いということでしょうね。管理職になる前に辞める方が多い=賃金が上がる前に辞める方が多い、ということでしょう。

ただこれは多くの会社で当てはまることなので、比較しないと良し悪しはわかりません。

ちなみに下記のように明確な将来目標も設定されているので、これから改善していくのは間違いないでしょう。

Y子
Y子

目標を外部に出すってことは、達成しないわけにはいかないですね!

M所長
M所長

実際、各指標とも、目標値に近づいていっているので、達成には期待ですね。

終わりに

 日本の建築業の一翼を担う会社ですが、内需がビジネスの大半です。日本経済と一心同体といっても過言ではないだけに、成長を期待したいですね。

M所長
M所長

日本の建築技術は海外でも通用するはずですので、海外に出ていけば成長も加速するかもしれません。

当記事が、多くの会社を知る一助になれば幸いです。

日進月歩。

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